千葉県千葉市は,千葉県の西部に位置する市です。
千葉の名産品と言えば,落花生を思い浮かべる方も多いかと思いますが,実は千葉市が日本で初めて作った作物があることはご存知でしょうか。
その作物とは,なんと「サツマイモ」です。
サツマイモというと,現在では,九州など南の暖かい地方での栽培が盛んなので,そちらが発祥の地と思われている方も多いかと思いますが,実はサツマイモの発祥の地は千葉市です。
江戸の中期,著名な蘭学者,青木昆陽がサツマイモの食糧としての有効性を説き,徳川幕府八代将軍吉宗の命により栽培を開始,1735年にその試作の栽培に成功,その後関東地方の農民にサツマイモの栽培を広めて行きました。
現在,このサツマイモ試作の土地には「昆陽神社」が建てられ,「芋神様」として祀られているそうですが,このサツマイモのおかげで,天明の大飢饉の際もこの周辺の人々は飢えることはなかったと言いますから,この地の人々にとっては,まさに神様のような人でしょう。
千葉市にお出かけの際は,ぜひおいしいサツマイモを召しあがってみてください。
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